「僧侶という本業における精神、利他。

その利他の輪を広げることで、

街づくりや社会問題の解決に取り組みます。

大学在学時に実習先であった児童養護施設が

私に大きな影響を与えました。

そこで体験した胸に刺さるような感情は、

言葉では表現できません。

それがきっかけとなり、当初はバスケットボール選手を目指していましたが、

社会で困っている人々の力になりたいと思うようになりました。

そのためにはお金も時間も必要なので、起業しようと決意しました。

しかし、ただお金を持って寄付をするだけでは、

その人たちが良い人や良い仕事に出会わなければ、問題の根本解決にはなりません。

だからこそ、明るい街づくりに取り組むことにしました。

特別な力があるわけではありませんが、「何かの役に立ちたい」という一心で始めたのです。

そうして進んでいくと、不思議なことにたくさんの出会いがあり、

問題が生じる度にその解決に携わってきました。まるで”名探偵コナン”のように。

デフバスケットボール(聴覚障害者のスポーツ)との出会いも重要で、

それまでコミュニケーションが苦手だった自分が、

その大切さを改めて理解する大きなターニングポイントとなりました。

私は青春時代をバスケットボールと共に過ごしてきましたが、

デフ選手にはそのような環境が少ないことに気付き、「誠family」を設立しました。

現在は「ONELYS deaf」と名を改めています。

和歌山に移住してからは、

以前は当たり前に感じていたプロスポーツが存在しませんでした。

そのため、「こどもたちに憧れを与える」ことを目指し、

ONELYS wakayamaを設立しました。

我々がBリーグを目指しているという情報が広まっていますが、

それは我々の真の目的ではありません。

我々の活動をSNSなどで見ていただければ、その違いがわかると思います。

私たちが障害者スポーツに関わる際の大切な心得は、

「支援される側ではなく、支援する側になる」

「頼る前に頼られる」ことです。

デフバスケットボールで学んだ

コミュニケーションの重要性やソーシャルスキルを

YouTubeや講演会、イベント運営、社内研修などで活用したいと考えています。

そのような機会がありましたら、ぜひお声がけください。

認定NPO法人 one-s future
理事長 上田頼飛